メンタリティの設定についてなぜか今までエントリーを作っていなかった。
メンタリティはワンチャン狙うか、それとも丁寧にボールをつなぐか、という違いだ。細かく言うと、メンタリティを強くするとテンポも勝手に変わったりするのだが、一番違うのはいちかばちかのパスを狙うか狙わないかの違いだ。守備においていちかばちかの守備をするようするになるわけではない。あくまでも攻撃のところで、むちゃくちゃ無理そうなパスやドリブルやシュートでも狙いにいくか、そうでないかの違いだ。
さらいうと、メンタリティの違いは攻撃するかしないかの違いではない。ここを間違いないでほしい。守備的なメンタリティでも成功率が高いときは攻撃する。逆に、攻撃的なメンタリティでは、可能性の低い選択肢でもそれを選択する。これがメンタリティの基本。自分のチームが強いときには、守備的なメンタリティでも攻撃が成功する。逆に自分のチームが弱いときにはすぐにボールを取られるので、守備的にしていてもボールが前に進まない。
攻撃的なメンタリティ=むちゃな攻撃をする=ボールロストが多くなる=体力が消耗する=それでもたまに攻撃が成功する可能性がある
守備的なメンタリティ=むちゃな攻撃をしない=ボールロストが少なくなる=体力が消耗しない=こちらのボール回しより相手のプレスが上の場合、攻撃が進まない=こちらのボール回しより相手のプレスが下の場合、攻撃が進むこともある
要するに、自分のチームが弱くて点がほしいときは攻撃的にするしかないし、リードしている場合は守備的にしておいたほうが安全ということだ。リードしているのに攻撃的なままにしておくと、ボールロストが多くなって逆転されて負けるかもしれない。こちらの力が上回っている場合は、どんなメンタリティにしていても勝てる。しかし、こちらが全体的に弱い場合は、メンタリティを操作することが重要になる。
ということなので、メンタリティは試合内容と展開に応じて変えるのが基本だ。試合内容といっても色々あるのだが、ここで見るべきは、こちらのチャンスが相手より多いか少ないか、だけ。試合の展開は点数のこと。これは3パターンしかない。同点か負けてるか勝ってるか。ということは、試合内容2✕試合展開3の6パターンしかない。
表にしてみた。
こちらのチャンスが相手より多い | チャンスが少ない | |
同点 | ニュートラルか守備的 | より攻撃的にする |
勝っている | より守備的にする | より守備的 |
負けている | ニュートラルか守備的→時間がなくなってきたらより攻撃的にする | より攻撃的→時間がなくなってきたらさらに攻撃的にする |
勝っているときは守備的にして、負けているときは攻撃的にする。要するにこれだけだ。あまりに簡単で明白なことなので、こんなことでわざわざエントリーを作らなかったというわけだ。
ただ細かく言うと、こちらが優勢なときはたとえ負けていてもそのうち逆転できるので、無理に攻撃的にする必要はないかもしれない。ただし、時間がなくなってくると攻撃的にして攻めるしかない。逆にこちらが劣勢のときはワンチャン狙うしかないので、同点の時から攻撃的に行く姿勢を持ちたい。とはいえ、試合の前にこちらが相手より強いか弱いかわからないこともあるので、試合内容をよく見てメンタリティを設定するのがキモだ。
このメンタリティの設定が下手なチームとして日本代表がある。劣勢のときでもショートパスにこだわって無難なパスしかせずにチャンスを作れず、ずるずると負ける。日本代表が一旦劣勢になると絶対に勝てないのは、メンタリティの変更という戦術を知らないからだ。また、こちらが劣勢だが得点ではリードしているときに、メンタリティを守備的にせずに攻撃的にしたままにしていて、体力を無駄に消耗して逆転される。この展開もドーハ以来何度も見た。日本代表の言う「自分たちのサッカー」とは、メンタリティを試合展開に応じて変更せず、ずっと一定のまま戦うということだ。初心者か。リアルでは、普通、監督の指示がなくても選手たちで自然とメンタリティを変更するものなのだが。
FMでもリアルと同じく、メンタリティを変更することで、まず普通には勝てない相手にもワンチャンリードすることができるし、そのリードを保つこともできる(メンタリティ攻撃的から守備的へ)。メンタリティは弱者のための戦術だ。これを知っていると知っていないとでは勝率が大きく変わる。
ところで、メンタリティ攻撃的といっても三段階ある。守備的にも三段階ある。じつは一番攻撃的にすると体力をむちゃくちゃ消耗する。もっとも負けているときは体力なんて考慮していられないので、攻撃的にするしかないのだが。しかし、追いついた時点でメンタリティを変更しないと、後半ガス欠で逆転されるかもしれない。気をつけよう。私は一点ほしい時点で超攻撃的にして、一点取ったら緩めるようにしている。一点取れない場合はずっと攻撃的なままで、最後は体力なくなってどうしようもなくなる。これはどうしようもない。しかし、何もしないまま、体力もあるまま負けるというのが最悪だ。
守備的にも同じことが言える。一点取ったからと言ってまだ時間があるのに超守備的にしてしまうと、まったく攻撃をしないまま時間が過ぎて、相手にワンチャン決められることもある。これは時間に応じて少しづつ変えるようにするとよい。少し守備的にしていても、チャンスがあれば前に出ていってくれるので、カウンター狙いにはちょうどよいのだ。
もともと強いチームの場合、相手にリードされていても攻撃的にする必要がないこともある。ペップのマンチェスターシティとか、ビハインドの状況でもメンタリティをそれほど攻撃的にせずに、メンタリティ守備的に、つまりボールを丁寧につないでつないで攻撃して、最後には逆転してしまう、そういう試合運びをする。これは、要するに彼らほどボールをつなぐのがうまいチームはほかにいないので、メンタリティを守備的にしていても攻撃できてしまう、ということだ。相手よりよほど強いチームを率いている場合、それでも問題ない。とはいえ、過信は禁物。
攻撃的なメンタリティが何が何でもどうしても必要な場合は、相手のパスとプレスがどちらもうまくて、点もとられている場合だ。この場合は、攻撃的にしないとほぼ確実にそのまま負ける。というか、リアルの試合をみても必ずそういうメンタリティの使い分けをしていると思う。相手がうまくて負けている時はワンチャン狙いの攻撃しかない。
もちろんこれは大原則なので、「相手のほうがパスがうまくてリードされていたのに守備的にしていても勝った」ということもありえる。こちらにシュートがものすごいうまい選手がいる場合とかはそれでも勝てることがある。また、何百回も試合をしてみて攻撃的なほうが勝率がよかったとかいう話も意味がない。データを取るなら、今まで繰り返し言ってきたように、試合展開と試合内容に応じたものでないと意味がないのだ。もちろん、データを信じてプレイしてみるというもFMならではの楽しみ方の一つではあるが。
とにかく、大事なのは、展開に応じてメンタリティは変更する必要があるということ、これだ。メンタリティはシーズン通して固定するものではない。試合の展開と相手の強さに応じて細かく変える必要がある。ぶっちゃけフォーメーションなんかは4-2-3-1の固定でいいし、細かい戦術もアシマネの言う通りにしていればいいだけだが、メンタリティだけは自分で調節する必要がある。これだけでかなり結果がかわるのだ。
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