2020年11月22日日曜日

J2京都徳島戦を見た感想

J2の京都徳島戦を見てきたので簡単に感想を書いておきたい。

試合は2-0でホームの京都の勝ちだった。J2首位(この試合の結果を受けてもまだ首位)の徳島相手によくやった。仙頭とウタカの2得点。

データ。左が京都の。


シュートが京都6に徳島4。京都のシュート6個のうち、枠内は2か3だったと思う。よく2点も入ったものだと思う。まずこれ。Jでよくあるシュート少なすぎ問題がここにもある。なぜか。

2チームとも戦い方はよく似ていて、ショートパスでつないで崩すという戦い方。徳島が2点ビハインドのときもこれはあまり変わらなかった。

たとえば、ウイングの選手がフリーでもスペースに出して走らせるということはまずしない。サイドの選手も中央のショートパスに参加する感じ。で、たまにサイドから崩しても中央の選手に入らない。これは、クロスの精度が悪いのと、徳島は特に中央の選手にターゲットマン属性がなく頭でせり勝てない。なので、中央からショートパスで攻めるのが主体になってしまうのだと思う。

さて、京都の先取点は、前半ボールを保持する徳島に対し、京都が全体でプレスをかけたことでチャンスが生まれゴールしたという感じだった。が、そのプレスもバイヤンがやるみたいな無茶苦茶なプレスではなくて、じわじわとくっつくみたいなプレスだった。ここで徳島がロングボールで前に出すみたいなかわし方をすればよかったのだろうが、それまでボールを保持できていたおごりもあったのか、クリアミスを京都に拾われて失点した。

徳島はロングボールを出さなかったと言ったが、試合の中ではFWの選手が後ろからボールを持って走り込む展開も何度かあった。が、足が遅いのかドリブルが下手なのかどちらかわからないが、途中で詰まっていた。逆に京都はウタカが後ろからのボールに反応して走り込んでチャンスになる展開が何度かあった。2点目はその展開から生まれた。

特に徳島は武器がないのと、戦い方の幅が少なかった。同じ戦い方では、京都の方に高さと速さという武器があったので京都に分があった。徳島はこれでは勝てないと誰もがわかる戦い方だったと思う。

また、深い位置からのサイドチェンジみたいなのもほとんどなかった。

が、見ていて面白くなかったかと言うとそんなことはない。ショートパスはうまかった。それも、浮いたボールを足の変なところにあてて近くの味方にパスするみたいなプレイが相当うまかった。

逆に、クロスは明らかに下手だった。戦いの幅も狭かったが、それは武器としてほかの戦い方を持っていないのもあるし、戦術に関する頭脳の部分が狭いという印象も受けた。監督のせいのか選手のせいなのかはわからないが。

逆に、守備に関してはどちらもうまくやっていたと思う。選手が無茶苦茶な動きをするということもなかった。横パスでポジションずらされているわけでもないのに縦パスをスパンと入れられるシーンもあったが、それはわざとやらせているのかもしれないし、そうでないかもしれない。とにかく、あからさまに変な守備の動きはなかったと思う。これはほんとにきちんと訓練しているのだと思う。

審判について言えば、思ったよりは悪くなかった。というのも、以前やはりJ2の試合を見に行ったとき、審判があまりに頻繁にファウルを取るのでうんざりしてして途中で帰ったということがあったが、今回はそれほど悪くなかった。今回の審判はすべてのコンタクトの際にファウルを取るということはなかった。とくにペナルティエリアでの守備側のファウルに関しては慎重だった。しかし、それ以外の場所で選手がコケたときにはほぼ必ずファウルを取った。選手が自分でコケていてもファウルを取った。自分でコケる場合、選手はわざと飛び上がってコケていたのだが、それでも相手のファウルを取った。選手もわかっていて、わざとコケていたが、それでも主審の東城さんはファウルを取っていた。このへん、日本の選手は常識があるのでほどほどにコケていたのだが、もしすべての選手があらゆるチャンスでコケていたらどうなっていたんだろうか。もちろん、試合の相手は相手チームであって主審ではないので、そういうことはどのチームもしないのだろうが、試合のレベルを一番落としていたのはやはり審判だった。これは、どのJの試合もそうである。

あと、最後になったが、新築のサンガスタジアムは素晴らしかった。芝もきれいだし、スタジアム自体も最新の質のものでとてもよくできている。これ作るときにはものすごい批判があったが、作ってみれば立地はいいし物もいい。スタジアムはないと話が始まらないものなので、作らないわけにはいかない。このスタジアムがあることで、観客の質も上がるし、応援の質も上がる。そのうち、試合のレベルももっと上がって熱狂度も上がっていくことだと思う。


総評としては、試合自体はまあまあ面白かった。しかし冷静に分析してみると、やはりJ2レベルだったと思う。いくつかよいプレイはあったが、J1で見られるようなスーパーなプレイは見られなかった。ショートパス主体と言っても限度がある。前園みたいなドリブル突破もないし、岡崎みたいなロング一発で裏抜けも絶対にない。柳沢みたいな振り向きざまの強烈なシュートもない。逆に、キーパーはよく守っていたと思う。

徳島のほうは京都が守りに入ったあと攻める武器がないのが気になった。これでJ1にあがっても苦しいのではないだろうか。えーと、今年って昇格あったんだっけ? 逆に京都の方は、ウタカさえ来年も残留してくれるのなら来年は昇格いけるんじゃないだろうか。ウタカは強いし、早いし、粘りがあって、ほかの日本の選手にはない特徴をたくさん持っているちょっと替えの効かない選手だ。ちなみに、7年前にこのブログウタカのお兄さんを使っていたことがある。

以前の京都のスタならこの試合内容で見に行く気は起きないだろうが、この新しく、きれいな芝のスタジアムだと見栄えがする。そんな専用スタジアム効果を強く感じた。

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