2020年10月29日木曜日

2020年J1-28節 FC東京の守備

 Jリーグは1試合通して見ることはあまりないのだが、それでもJリーグタイムなどでゴールシーンは見たりする。すると、得点シーンであまりにもDFのミスが目立つことに気づく。ゴールよりもその前のミスの方があまりにも気になって、巻き戻して何度も見てしまう。

Jの守備はあまりにもひどい。見ていて興ざめだし、世界中に恥を晒していると思う。そして、誰もDFのミスを指摘しないので、いつまでたっても改善されない。Jの守備がひどいのはこのブログでも10年くらい前から書いているが、まったく変わっていない。

そこで、そんなひどいミスのシーンを切り取ってここで少しずつ紹介していこうと思う。今回はJ1の28節FC東京の守備の話。

対戦相手の横浜(白)に決められた1点目のシーン。


横浜のエリキが右サイドでボールを保持。中央に横浜の選手が走り込む。1人東京の守備もいるが、走り込んでくる横浜の選手ではなく、エリキの方を見ている。この場面、もしDFがわざとオリキの方を見てマークをずらしたと相手におもせてわざとパスを出させるというのなら上作だが、残念、このDFの足もオリキの方に向いている。ガチでこんな距離から釣り出されている。そして、中央の選手をマークするには足と体が外に向きすぎている。


エリキのパスに中央のFC東京の選手が急いで向きを変えようとするシーン。予想外のボールの動きに体の向きをゴール側に変えようとしているのがわかる。無様。


バランスを崩して一瞬棒立ちになった東京の選手の目の前を通ったボールがジュニオール・サントスに渡ってジ・エンド。


動画で4分40秒のところだ。

動画で見るとよくわかるが、この東京の選手は、自分でボールを奪いにいこうとしているような動きを見せる。そこで、ボールが自分より前に出たものだから、追いつけない。ここは、きちんとパスの受け手の横浜の選手をマークしていれば防げたシーンだ。

つまりこれは、きちんと守れば必ずパスカットできたシーンだ。こんな守備は絶対にありえない。

二失点目。


東京のボール。左の東京の選手がパスをもらう直前。


22番の選手がパスをもらったように見えるが、じつはここトラップしていない。トラップせずにそのまま前を向けると思ったのだろうが…


思ったよりもボールが流れてロストしてしまう。マジか。

ここも、ボールもらう前に首を振ってないから、敵が自分の近くにいるのがわからなかったのかもしれないし、思ったよりパスの速度が早かったのかもしれない。しかし、そうだとしても、サイドでもゴール前でもないこんな位置でノートラップで前を向くプレイなんてのが選択肢にある時点でおかしい。絶対やってはいけないプレイをなぜしてしまうのか。

もしかして、この選手は今までずっとこういうトラップしないプレイをしてきたのだろうか。そして、誰にも怒られてこなかったのか。こういうプレイをしてもロストしない環境だったのか。


その次のシーン。横浜の選手にパスが渡りそうなのを、東京の選手が詰めている。五分五分で奪えそうな感じだが…


なんと東京の選手、勢いのままボールにぶつかっただけ。東京の選手の方がゴール方向にいたのだから、当然ボールは横浜の選手にあたって跳ね返って、東京ゴールの方に飛んでいく。

これは、足を使えば必ずクリアできたシーンだ。それをなんの考えもなく、ただぶつかっていくというのは何なのか。東京ではこれを守備として教えているのか。これは小学生がするプレイだ。

たぶん、自分の動きが思ったより早すぎてボールが体にあたってしまったのだと思うが、


はねたボールがうまい具合に横浜の選手に渡る。東京の選手もついているが、奪うのは難しいかな?


なんと東京の選手、勢い余って前に行き過ぎてしまい、横浜の選手にあっさりかわされて前を向かれてしまう。

ここ、1つ前のシーンで、東京側がボール奪うの難しいのわかったと思うが、東京の選手は無理やり奪いにいったんだと思う。そしてあっさりかわされた。ここは、相手に体を寄せて不自由な感じにするだけでいっぱいいっぱいのシーンだったのに、ワンチャンにかけてしまった。

ボールを奪えないのはミスではないが、ここまで相手をフリーにさせてしまったのは明らかなミス。こういうの軽い守備って言うんだよ。練習のときこれでいいんだろうか東京は。


ゴール前で3対2を作られた。万事休すか


と思ったら横浜の選手、一人でつっこんでボールロストした。んなアホな。


が、ルーズボールが東京3番の選手にあたって跳ね返った先が横浜の選手。運がない。

いや、厳しく言えばここもミスと言えるかもしれない。1人がアタックする場合、もう1人はカバーするのが守備の基本のはずだが、ここでは2人がアタックに行ってしまっている。もしここできちんと2人の役割分担ができていて、1人が相手の動きを制限し、もう1人がルーズボールを拾うことを意識していれば、このピンチを切り抜けることができたかもしれない。敵は突っ込んできたのだから、1人がボールに意図して触れること自体はそんなに難しくなかったはずだ。実際、中央で2人がアタックしてルーズボールがDFの選手にあたって敵にボールが渡るみたいなプレイをほかのリーグで見たことがない。だがこれは細かいミスで、前のミスと比べるとそれほど明白なものではない。

はい。というわけで、最後はそれまでと比べると少し難しいプレイだったかもしれないが、それまでに東京側の明らかなミスがあまりに連続していた。えーと、1つ2つ、3っつだ。3つのありえないミスで相手に得点された。そらそうだよ。え? 先制されてパニックになったって? 0-1でパニックになるプロとかあるか? W杯でレッド喰らってて0-1ならわかるが、普通のリーグ戦だぞこれ。平常心でやれよ。

これは東京の選手がひどいと言うより、こういうプレイを野放しにしている長谷川監督率いるコーチ陣の責任だし、ひいては日本サッカー界全体の責任だと思う。こんなむごいプレイは海外のレベル高いリーグでは絶対に見ない。絶対に。

守備では2ラインで守るとかL字型を作るとかいうのがセオリーとしてあると思う。しかしこれは、それ以前の問題。戦術ではない部分の、一番基本的なところができていない。できてないというか、そもそも教わっていないのではないかと思わせる。ボールの動きと相手選手の動きを予測してプレイしてみようとかそういうレベルの話。こんな基本的なことをどうやって教えたらいいのかわからないくらいの話。それをプロの選手ができていないってどういうことなのか。

いや、基本的すぎるとはいえ、やはりこれは一つ一つ教えられると思う。後ろからパスもらう時トラップしてから前を向けとか、ボールを奪うときは体を無茶苦茶に当てるのではなく足を当てろとか、無理にボールを奪いに行かずマークしろとか。その逆は絶対にありえないプレイとして教えることができるだろうし、教えていないといけない。こんなこと、どんなド素人でも基本的なこととして理解できるはずのことだ。

Jは下手でレベルが低いとかそういう次元の問題ではない。絶対にありえないプレイを選手が選択肢として持っている時点ですでにおかしいが、その絶対にありえないプレイしかみな選択しないのが絶対におかしい。なんだこれは。Jの試合を見ると、絶対にありえないサッカーをする世界線の世界に間違って入り込んでしまったような気持ち悪さを感じる。

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