2025年6月30日月曜日

浦和RD2025年クラブワールドカップ敗退を受けて

 浦和は三敗でCWCを去ることになったが、収穫は大きかったと思う。まず、浦和の守備がぜんぜんダメということはなかったと思う。組織として変、みたいなところもなかった。大枠として正しいことをしているが、ディティールが及ばないという感じだった。正直、日本サッカーと世界の差が開いているとは思わない。ちゃんと縮まってきていると思う。

課題は選手自身が語っていることにあると思う。これは第三戦を受けての感想。

前半30分にロングシュートを決められた後「前から(守備に)いくのか、このまま耐えるのか、というとことで、少しギャップが生まれてしまったと思います。そこをコントロールしていたつもりでしたけど、最終ラインの前のスペースをうまく使われた。そこを試合中に修正できればよかった」と悔しがった。

 3試合で計9失点。この大会で感じた世界との差について、関根は「リーグの色が出たかな、とは思います。日本というリーグは、チームの構造を維持したまま戦って、全員で守って全員で攻める。ただそうじゃない、個が強い相手に対しては、日常のリーグの文化の差が出たと感じる。そこをどうやって埋めるのかは難しいなというのは正直なところですけど、この大会を経て、ひとりひとりが感じたものがある」と語り、今後の成長につなげることを誓っていた。

クラブW杯3連敗の浦和 キャプテン関根貴大が感じた世界との差「日常のリーグの文化の差が出た」

「日本というリーグは、チームの構造を維持したまま戦って、全員で守って全員で攻める。」ここだね。これ、小澤さんも指摘している。


でもこれ、浦和やJリーグだけの問題ではなくて、日本人選手に共通の問題だと思う。日本全体で、もっと頭を使って、柔軟に対応するという指導を進めていったほうがいいと思う。なぜかというと、サッカーとは数的優位を作り出せるほうが圧倒的に優勢になるゲームだから。

こういう話を聞くと、このブログのそもそもの趣旨がいかに正しかったか、ということが証明されたような気がする。手前味噌になるが、このブログは、数的優位を作り出すための相手に合わせたフォーメーションを研究するという趣旨で始めた。そのもくろみがいかにサッカーの本質をついていたか。

さて、浦和に話を戻すと、課題がここまでわかった、ということにこの大会の大きな意義がある。以前の日本サッカーの知識では、そもそもなぜ負けたのかわからない、なぜ負けたのかわからないから、当然分析もできない。ところがいまは、選手自身をはじめ、優秀なジャーナリストもいて、きちんと敗因を分析できている。これはすごいことだと思う。例えば、テストで30点だった場合、ほぼ何もわからなかったのだから、できたこともできなかったこともわからない。しかし70点や80点だった場合、できなかった部分というのがわかる。いまの日本サッカーはそういう段階にあると思う。

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