2022年4月8日金曜日

2021-22シーズン 2回目エルクラシコ4-0でバルサの勝利 何が起こったのか

2021-22シーズンのラ・リーガエルクラシコ2戦目は、4-0でバルサの勝利だった。首位を走るマドリーに対してチャビ監督率いるバルサが四点差で勝利という歴史的な試合だった。

DAZNの解説番組ラ・リーガフリークスでは、前半と後半それぞれでアンチェロッティ監督の失策があったと分析されていた。具体的に言うと、前半は前線からのマドリーのハイプレスをバルサがうまくかわして、ハイプレスで空いた中盤のスペースをペドリやデ・ヨングに使われて決定機を作られた。後半はマドリーがDFを三枚にしたが、そのDFもハイプレスに参加していたので、最終ラインがスカスカでそこをつかれて決定機を作られた。試合は見ていないのだが、この小沢さんの解説を聞いてけっこうびっくりした。これ、FM初心者がやらかしそうな失敗戦術じゃねーか。

まず、ボール保持ができるうまいチーム相手に中途半端なハイプレスをして、相手にスペースを与えて失点というのは、もうね、FMやったことある人なら必ずやる失敗戦術だと思う。基本的に、ハイプレスがハマるのはボール回しが下手な相手だ。これ基本中の基本じゃあねーか。でもね、アチェロッティ監督は、CLでパリやバイヤンがやったような強烈プレスでバルサ粉砕と思っていたのだろうけど、これが機能しなかった。なぜかは各自考えて。

で、後半の戦術変更もまずかった。というか、前半のまずい点を修正せずにさらに悪くしたので、そらさらに失点するだろ、という感じ。もともと相手に与え過ぎだったスペースを、DF三枚にすることでさらに与えることになった。「ハイプレス駄目ならもっとハイプレス戦法」でもっとドツボにはまった。こーいうドツボにハマる負け、ついついやってしまうよね。負けているとね。自分の選んだ戦術が機能しないとね。ギャンブルに負けて借金してもっとギャンブルやるみたいな。わかるんだけど。

サッカーで4-0というのはものすごい一方的な結果だ。野球で言えばコールド勝ちみたいな。この結果は、よほど彼我に戦力的な差があるか、それか戦術的に失敗した場合しかありえない。私もよくFMで、そんなに戦力差のない相手に一方的にボコられた経験があるが、そういうときは必ず戦術的な間違いを犯しているものだった。それくらい、0-4の負けというのは普通の負けとは違う。

驚きなのは、アンチェロッティ監督ほど経験も知識もある監督が、こんなミスをしてしまうということ。ベンゼマがいればこんな4-2-4のハイプレスなんて一か八かの戦術は取らずに、王道の引いて一発カウンターという戦術を取っただろうと小沢さんも言っている。キーとなる選手を欠いて元の戦術ができないとなったときに、間違った手を選んでしまったということなのだが、後半にもそれを修正できなかったのはどういうことなんだろ。冷静じゃあなかったんだろうな。

世界最高の監督でも盛大に失敗する戦術選び、それを体験できるFMは最高に面白いゲームである、ということで今回は終わり。

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