五戦連続負け続けの状態で迎えたこの試合、前半で1-0とうちがリードの状態から右サイドの攻防
1.右サイドでうち(黄色)のSBが敵とマッチアップ
2.Egpoは敵にいったん抜かれるけれど追いかけてボールを奪って前にパス。
3.ボールをもらったうちの右サイドハーフは一回転しながら左にパスを出そうとする。ここで、一手前でパスをだしたEgpoが前にむかって走っているのに注意。
4.Ritchieのパスを受けるうちのAMC。敵の裏を狙っているEgpoにパスをだしたいがまだパスコースがない。
5.ボールを受けたZielinskiはそこで少しボールをキープして、Egpoが前にいく時間を稼ぎ、さらに敵二人のマークをひき付ける。ここでRitchieが裏に回り込んでいいるが、敵もそこのパスコースは切っている。が、逆にそのせいでEgpoはフリーになっている。
ZielinskiがEgpoにパスを出したところ。これでワンツーならずワンツースリーンの完成。このパス回しにしびれた。ここで、一手前のパスの出し手、Ritchieが前に走っていることに注目。一手前のEgpoの動きと一緒だね。
ボールをもらったEgpoがバイタルに走りこんだRitchieにパス。Egpoは敵二人を惹きつけていて、Ritchieはフリー。
ボールをもらったRitchieがちょっとドリブルしてうちのFWにラストパスを出すところ。デンベレは少し敵のマークを外していてフリーになっている。
Ritchieのパスをもらったデンベレ(フランス人の方)のシュート。これが決まって2-0となる。敵DFは前に二人いるが、なぜか一人は棒立ちで、一人は後ろを向いている。
で、これの何が素晴らしいかと言うと、SB、SH、AMCの三人によるワンツーならぬワンツースリーでラストパスまで行っているところ、しかも一回でなく、一回半も回している。ワンツースリーワンツー→FWという展開。
選手名で言うと、Egpo→Ritchie→Zielinski→Egpo→Ritchie
ポジで言うとSB→SH→AMC→SB→SH
よくバイエルンなんかがこういう三人バージョンのワンツーをやっている。これ、最強の戦術である。レアルでもバルサでもどんな強い相手でもこれで崩せる。専門家でないので細かいことは言えないが、ゾーンディフェンスがついていけないというか、どうしても一人をフリーにしてしまうのだと思う。
よく日本代表で、ワンツーはできるが三人目の動きがなくて詰まるというシーンを目にする。これ、かれこれ10年くらいそういう欠点を持っているわけだが、その理由はワンツースリーができないからだ。
上のシーンの五番目のところ、
ボールを受けたZielinskiはそこで少しボールをキープして、Egpoを前にいく時間を稼ぎ、さらに敵二人のマークをひき付ける。ここでRitchieが裏に回り込んでいいるが、敵もそこのパスコースは切っている。が、逆にそのせいでEgpoはフリーになっている。この動きで敵をかなり抜いて結果バイタルまでボールを運べた。こういう三人がからんだ動きがあれば、どんな相手でも抜けるものである。
基本となる技術も高いってのはあるが、欧州のリーグで強いチームが勝ち続けられるのは、こういう動きを戦術に組み込んでいるからだ。とくにバルサショック以降、こういう細かいワンツーに取り組むチームが増えた。
FMはイングランドの縦ポンサッカーを基本としているという偏見がどうしても(ワタシに)あるが、このプレーを見て、今風のモダンなサッカーもできるんだということを改めて知った気がする。
(『アオアシ』6巻から。ちなみにこの巻の発売は2016年。このエントリーは2015年。2020年に画像追加。)
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