さて、守備といえばリアルの日本代表の頭を悩ませている問題だ。こないだのブラジル戦でも、わかりやすい守備崩壊で4失点した。これについては、サッカー店長のブログでわかりやすすぎるほどわかりやすく解説されている。要するに、日本の守備は組織がなっていない、ということだ。
さて、宇佐美の動画を見ていたら、今季好調な彼の活躍よりも、Jリーグの守備大丈夫か、ということが気になってしまう。
これ見ていると、どうやら日本の守備は、組織どころか一対一の守備のやり方さえできていないのではないか、と思わざるをえない。たとえばこれ
ビデオの四分半、白のガンバが前にボールを運んでいるところだが、赤の神戸の選手が足を開いて一瞬立ち止まっている。これ、確かに相手は二人いるが、この選手は立ち止まるのではなくてボールホルダーにチェックしにいかないといけない。なのでこの時点でもうすでにダメだが、この選手、このあとの動きがまたすごい。なんと、この選手、ドリブルで進むガンバの選手の数歩先を並走するだけでチェックしにいかず、最後には自チームの最終ラインに吸収されてしまう。そして、宇佐美にゴールされる。
もうね、絶句ですよ、これは。この危機意識のなさ。守備意識のなさ。動きのダメさ。判断の遅さ、まずさ。この選手がプロにいるって事自体が不思議。我が目を疑うってことを実体験してしまった。
じつは、FMの選手ってのは、どんなに能力値がまずくても、守備時にはみんなある程度一定の動きをする。むやみにタックルしにいったりしないし、プレスはちゃんとするし、ボールホルダーにチェックしにいく。が、この神戸の選手の動きは、そんなプログラムされた動き以下の動きしかしていない。これはどういうことか。
これは、「日本には守備の文化がない」どころの問題ではない。そうではなく、日本人はサッカーの守備を知らない、と言うべきだ。日本人はサッカーで守備をするということがどういうことなのかわかっていない、のである。Jリーグの選手より、FMのAIのほうが守備に関してはよく知っているレベルだ。
嘘だと思うなら、この動画でもなんでもいいから、Jの守備をチェックしてほしい。失点シーンを見ると、たいがい失笑もののはずだ。
サッカーにおいては、守備と攻撃は連動している。Jの守備が一般的にダメ、ということは、攻撃もそれほど洗練されない、ということを意味する。一対一がダメなので、一対一で普通に負けて失点する。これでは、攻撃の組織なんて作る必要がない。パワープレイかドリブラーで勝てる。
日本のパスサッカーなるものがバルサのそれに遠く及ばないのは、バルサのパス回しがゾーンディフェンス対策として生まれてきたものに対し、日本のパスサッカーは何の対策にもなっていないからだ。組織的守備のないところに、組織的攻撃は生まれない。
守備なんて、技術がなくてもだれでもできるものだ。それをしていないということは、日本の誰もサッカーにおける守備の大事さを理解していない、ということにほかならないのだろう。なにしろ、手本はいくらでもあるのだから、動画を見て勉強すればいいだけなのだ。たとえば、モウのそれ。
この動画なんかを見て勉強すればいいのにな。それをしないと、日本代表がW杯で優勝なんてのは永遠にムリだろう。
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