2014年10月22日水曜日

『フットボールネーション』というマンガ

『フットボールネーション』というマンガがある。これ、最初の方は、インナーマッスルすげえ、アウターマッスル使えねえという教えが出てきて、うそ臭い。ネットで調べると、インナーマッスルって言葉は科学的でないと書かれている。なんかマンガでも、インナーマッスル鍛えれば成績も上がり、女の子にもモテモテみたいな感じで、その理論は宗教に近いものだと感じた。

がしかし、その部分を抜きにすれば、このマンガで指摘されていることはそう的外れではない。Jリーグの選手の体の使い方や走り方が、欧州の選手のそれとぜんぜん違うのは一目見てわかる。それが姿勢への意識への違いからくる筋肉と脳の使い方の違いだという指摘がマンガにあり、これは納得できる。まあ全部インナーマッスルのせいではないだろうけど。

事実、Jの選手は体をいつも曲げていて、すっと立っていない。それが、なんかわちゃわちゃした動きになって反映されている。そして、前の投稿でも指摘した、

  • バックステップやサイドステップがヘタで、すぐふらつく
  • Jの選手は走りだすと急に止まれないらしく、ドリブルするボールホルダーに走って追いついてもシュート阻止する体勢が作れない
  • 同じくサイドで追いついてもクロスを阻止する体勢が作れない

これの要因になっていると思う。

マンガでは浦和ユースはエリートなのにかかわらず、その出身者が日本代表に選ばれたことも、海外で活躍したこともないことが言及され、その原因がユースで身につけられる姿勢と筋肉の使い方の悪さにあると言われている。まあ前半の話が本当なら、その一因に体の使い方があることもあるかもしれない。というか、Jの選手の姿勢の悪さがユースで教えられているかもしれないってのは衝撃的な話だ。

さて、『フットボールネーション』の五巻あたりではインナーマッスルの説明はもう終わっていて、目線の話になっている。欧州の選手は体がどんなに傾いていても目線はつねに地面と平行になっていて、ブレないという話だ。これを聞いて思い出すのは、かつての中田の視野の広さ。マンガの内容が正しければ、見てもいないのに味方が見えている中田の視野の広さは、ドリブルしているときでもいつもすっと立っていて顔がぶれていないその姿勢の良さと関係があるということだ。これも説得力がある。

というわけで、『フットボールネーション』は日本でユース指導あたりから蔓延している誤解をばんばん指摘するマンガとなっていて、インナーマッスル以外の部分はけっこう説得力があって面白い。

がしかし、確かに体や筋肉の使い方も根本的に重要な問題ではあるが、それよりもJの問題は守備にある。そこんとこが触れられていないのはもの足りない。というか、日本で守備について語るのはタブーなのだろうか? これは指摘してはいけないことなのだろうか?

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