これによると、FAは15歳から三年間クラブで過ごした選手をホームグロウンとし、リーグ登録25人のうち、12人をホームグロウン枠にするという改革をうちだしているらしい。ちなみに、いままでは、18歳から三年間クラブで過ごした選手がホームグロウンで、枠は8人だった。この改革によって、イギリスやユーロ圏出身の選手しかホームグロウンにできなくなる。
これはイギリス人保護の政策のように見えるが、結局はユーロ圏の選手の青田買いをうながすだけだろう。そして、ユーロ圏外の若い選手の締め出しもうながす。
改革案にはもう一点、「EU外選手の労働許可証発行基準の厳格化」もある。これは2015年から実施される。
- 現在は、EU外の選手がプレミアリーグやチャンピオンシップなどへの移籍を認める基準として、「過去2年のFIFAランキングの平均が70位以内の国・地域」「期間内の代表戦の75%以上に出場」という縛りがあります。今回の変更案は、ランキングの順位を50位までに絞るとともに、「1-10位は30%以上、11-20位は45%、21-30位は60%、31-50位は75%」という形で順位による傾斜をかける
これはFIFAランキングで微妙な位置にある選手の締め出しを意味する。ホンジュラス国籍とかでユーロ圏の二重国籍を持たない選手がイングランドから出ざるをえなくなる。日本人や韓国人も場合によってはヤバイ。
全体的に、この改革はプレミアを含むイングランドのリーグの弱体化をうながすことになる。すぐにプレミアの魅力がなくなるわけではないが、改革が完了する2020年にはいまの1-2割くらいプレミアが弱体化することになるだろう。