アルヒラルとシティの試合を見ていて、一瞬どっちがヨーロッパのチームなのかわからなかった。サウジのチームにはカンセロ、ミリンコビッチサビッチ、クリバリがいて、試合内容も拮抗していたので、本当にどっちがどっちだかわからなかった。パリとLAの試合にはメッシがいたけど、内容が一方的だったのでそんなに混乱しなかった。
メンツを見てもサウジの選手はほとんどいない。冷静になってほしい。アジアのクラブがヨーロッパのクラブに勝ったというのは簡単だが、中身はそうではない。
Jリーグや日本人選手が30年間でこれだけ成長したのは、ちょうどバブルがはじけて、以降は地道にやっていくしかなかったというあの状況がよかったと私は思う。もしお金があったら無駄に高い選手にお金を使うだけで、育成に地道に取り組むとかはできなかったと思う。サウジの今後がどうなるのか、生暖かく見守っていきたい。
パリに勝ったポタフォゴの試合もすごかった。
ボタフォゴは南米国籍の選手ばかりで、ヨーロッパ人はいない。それでこの強さ。ブラジル代表は次回のWカップに出られないかもしれないほど弱体化したとか言われているが、実はそれは毎度のことで、2002年の日韓大会予選でも同じように苦戦したけれど、蓋を開けてみれば優勝した。今回の勝利を見ても、サッカー王国の名は廃れてないと思う。